Amazonでなんとなく購入。マルコム・グラッドウェル氏の書籍は初めて読みます。口コミだと内容より、勝間さんの翻訳とあとがきに注目されていますw

翻訳されたものしか読んでないのであまり翻訳自体には違和感はない。あとがきはも真に受けなきゃそれで良いかとw

感想

まず、一番の批判の的になっているが書籍のタイトルから連想される天才になる方法とか法則とかそういうのは全くもって書いていない。

天才になるための本ではなく、成功者を取り巻く外部的要因を主に分析している。

そういう意味ではタイトル通りの期待値からははっきりとズレている本ではある。そこはもったいないのかもしれないが、本の内容としては非常に興味深かった。

ちなみに天才になる方法に関しては書かれていないので、それが知りたいという方にはオススメしない。

私が読み取れていないだけかもしれないが、全般としてメッセージ性がよくわからなかった部分はある。

 

有名な1万時間は条件の一つにしか過ぎない

私自身もこの本へたどり着いたのはプロフェッショナルになるためには1万時間が必要という、有名な内容をググったところからこの本へたどり着いている。

そういうい内部的な要因が書いてあるのかなーと調査せずに買ったら、その話は本の1章程度しか時間を割くことがなく、1つの要因として話が終わった。

書籍のその他の部分には国籍や出身地、家系、生まれた月などにより人生にどのようなフィルターがかかるのか、またはそれらがどのような効果を及ぼすのかということを調査しまとめている。

その他、天才ではあるけれども成功者になっていない人のその理由とそうなったバックボーンの調査が書かれている。

 

目標へたどり着くための着目点としては参考になる、気がする。

IQも結局はある程度のところまで行くとそこまでの差がない。という調査も書かれている。

また生まれた年、世界のイベント(技術革新のタイミングとか)とどう重なっているかも重要ということも書かれている。

ただし個人的には書籍に書かれている事例だけは「まあ、そうかもしれないけど、そうじゃない事例もあるよね」という感じだった。しきりにビルゲイツの名前が出てきたが、成功者はビルゲイツだけではないし、時代の流れと逆行しつつも成功していく企業も存在する。国籍や家族などのバックボーンも傾向があることもわかるが成功者の話とはかけ離れている部分があったので言いたいことはわかるが、冒頭では成功者の話から始まったものの、最後まで読んでみるとこの本自体は成功者の話がしたかったわけではないのか?という感はある。

そこがこの本が名が体を表していない一番の悪影響かもしれない。

ただ、これらの情報そのものは興味深いなと思った。さまざまな条件が無意識のうちに人生にフィルターをかけているし、個人ではなかなかそれを認識することは難しいと思う。

中でもわかりやすい例で言えば、アイスホッケーのプロ選手にある特定の月に生まれた人が多いという話が序盤で展開される。種明かしとしては体の大きさがプレーに大きな影響を与える競技であるアイスホッケーは、早生まれの方が体格に恵まれ(日本で言えば学年が4月〜3月のうち4月生まれとか)、かつそれがチャンスに恵まれる環境であるということ。環境に恵まれればいい指導者にも巡り会える確率も上がるし、他の選手よりいろんな面で優遇されるので、トップリーグまで登りやすいというお話。。

もちろん、バスケやサッカーのような他の競技には当てはまるものではないが、アイスホッケーの天才選手が生まれる背景にはそう言った外部要因が存在する。

この条件はアイスホッケーの話で、NBAやサッカーのように色々な環境の中で生まれる化け物選手もいるので上記は当てはまらないが、別の外部要因は存在するだろう。

このような分析が、国籍、家系などからされていて、少なくとも私は意識したことのない視点ばかりだったので興味深かった。

こういったフィルターの分析は存在するが、それをどうしようという話は出てこない。これを読んで人生にかかるフィルターとうまく付き合えよ、と示唆している感じだ。自分が目指す姿に対して現状の生まれてからの自分にかかるフィルターをどのように扱うかを考えさせられる。

もちろんこの本に書かれている内容が人生にかかるすべてのフィルターだとは思わないが、とっかかりとして頭に入れるには面白い内容かと思った。

天才なだけでは成功はしないし、もっといろんな諸条件が存在するからその辺を考えてみなよ!という感じかなと、勝手な解釈をした。